KANACANADA

昨年9月からの8ヶ月間カナダに行ってきた、プロのイラストレーター志望のブログ。

二十歳!!成人への入学式

こんにちは、日本に帰ってくるや否やコミケに行ったりと日本を満喫しているkanonです!

 

現在私は東京に住んでいますが、この年末年始はさらに帰郷して福島県に行ってまいりました。

 

私の育ちは福島県にある小さな村。

 

そこは以前あの3.11の原発事故で避難区域となった場所なのですが、昨年避難指示が解除されようやく入ったり、人によっては住むことができるようになった地区です。

 

原発事故で、家族とともに東京に越してきてから大体5年ぶりだったか6年ぶりだったか、この度ようやく村内での成人式となりました。

 

ちょうどその時成人式をする年の生まれでしたので、運良くこの一大イベントの当事者となることができました。

 

初日は村内にあった実家に泊まりました。

そこは原発事故以前に住んでいた家で、事故以降は父親がなんとかもう一度住めるようにしようとなんども通い整備していた場所だったので、5、6年のブランクも物ともせず普通に滞在することができました。

 

さて、成人式の話に移ります。

 

成人式で会ったのは、震災で離れ離れになった当時の同級生たち。

 

もとより子供の少ない村だったので、村内には保育園から中学校までそれぞれ1校ずつしかなく、クラス分けもできない学校でした。

 

ですので、仲間内で辛いことや派閥があっても別れたりすることができない。

もちろん楽しいことも嬉しいこともいっぱいありましたが。

 

それゆえにかなり濃い仲のクラスでした。

 

ちょくちょく会ってはいましたが、被災以降全員と会うことは今までかないませんでした。

 

しかし、この度ようやくほぼ全員とそして当時の先生方と会うことができ、なんだかまたあのクラスが再開されそうな、学生時代に戻れそうな、そんな気分になりました。

 

 

そこで私は小学1年生の入学式を思い出しました。

 

転校してしまった人もいて、今とは若干違いますが、大体は同じクラスのメンバーたちとの入学式でした。

 

私にとっては、その時ほど楽しく、ワクワクした入学式はありませんでした。

 

なぜかは覚えてはいませんが、暖かな風や日差しに吹かれ、可愛らしいピンクの衣装を着せてもらって新品のランドセルを背負って初めて小学校に行ったその日がとても楽しく、ワクワクと希望に満ち溢れていたのを覚えています。

 

苦労の末に入学した高校の入学式も、自分の行きたいところにいけた大学の入学式も、

そのワクワクを味わうことができずに、年々「ああ、入学とかってたいしたことないんだな・・」と入学式に関する感動が薄れていくのに、寂しさを感じていました。

 

しかし、この成人式でまたそのワクワクが蘇ってきたのです。

 

「ああ、また新しくみんなで始められるんだな・・・」

「これからどんな人生にしよう・・・」

 

震災以降、今まで考えたこともないような希望が湧いてくるのを感じました。

そして私の密かな願いが、形は違いますが叶ったのを感じました。

 

 

何度もなんども、夢に見るまで待ち望んだのはあの震災前のクラスに生活に帰ること。

 

確かに、あの地震津波の被害から比べたら、私たちの村の被害は微々たるもので、避難もただの引越しだと思って割り切ってしまえば、そこまで気にやむような出来事ではないのです。

 

しかし、私にはそれができませんでした。

 

幾つになっても割り切ることができず、忘れることもできない。

 

ただ昔の生活に帰りたい帰りたいと年甲斐もなく村での思い出を頭の中で繰り返すだけでした。

 

しかし時々会う当時の友達はみんな徐々に村でのことを忘れていく。割り切っていく。

 

そのことがとても寂しく、もう昔には戻れないのか、みんな戻る気はないのかと半ば絶望感がありつつも、私はずっと昔に戻ることばかり考えていました。

 

ですが今回の成人式でその思いは完璧ではないですが遂げられたのを感じました。

 

クラスのみんなは、多少やることなすこと大人になったし、成長したな〜と思うところもありました。しかし、それ以外は何にも変わっていなかったように感じました。

 

まるで小学生や中学生の頃のあなたたちが着物を着ているみたいだ、と先生方に言われました。

 

みんな何も変わっていない、それが私にとっては救いのように思えたのです。

 

みんな何も変わっていない、震災以前と何も変わっていない、まるでタイムスリップしたような、震災で止まってしまった時間がまた動き出したような、私にとってはまたあの時の、「いつもの日常に戻れた」ような、今まで求め続けたそんな思いを、こうしてみんなで会えたことで、村が復興し始めたことで、成人式に出たことで、ようやく遂げることができたのです。

 

またあのクラスで、またみんなで、この村で歩いていける、みんなで歩いて行こうと。

 

震災以降、私はようやく前を向くことができたのです。

 

その時の気持ちはとても晴れやかで、希望に満ちていて、素晴らしいものでした。

 

確かに成人と聞くと、今までは大人になりたくない、とかいろいろ思うところもありましたが、これを機に心機一転、晴れやかな気持ちで前に進めると思えば、成人もそれほど悪くないなと思うのでした。

 

しかしまだ誕生日が来ていないのでお酒はもうちょっと先なkanonなのでした。

 

 

 

気持ちをざっと書いたためかなりの乱文ですみません。

どうしてもこの成人式で感じたことを忘れたくなくて書きました。

みなさん、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

カナダ生活も残すところあと3ヶ月ちょい、この経験を糧に本年もさらに頑張っていきます!

 

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